2025/01/01

委員長あいさつ

アイシンに集う仲間が幸せを実感できる未来をめざして

新年あけましておめでとうございます。新しい年を、ご家族やご友人などと過ごされ心身ともにリフレッシュするとともに、新たな想いと決意でお迎えのことと思います。
 本年も安全と健康を第一に、組合員とその家族の幸せの実現に向け
活動を推進してまいりますので、ご理解・ご協力の程よろしく願いします。

 昨年を振り返ると、いくつかの大きな災害が発生しました。元日には、最大震度7の『能登半島地震』があり、8月には、宮崎県日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、それに伴い、『南海トラフ地震 臨時情報(巨大地震注意)』が発表されました。また、地震のみならず、台風や線状降水帯による水害など、全国で甚大な被害をもたらしました。あらためて、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げるとともに、一日でも早い復旧・復興をお祈りしたいと思います。
 自動車産業は大変革期の真っ只中におり、新規採用難や離職などの雇用課題、認証不正問題、そして、電動化シフトの不確実さなど、依然として先行きの不透明感は拭えず、厳しい環境に置かれています。
 アイシングループでは『中身を変え力をつける時期』の2年目という位置付けで方針は継続しつつ、新規項目としてグループ経営を強化してきました。そのような中、2025年4月には、(株)アイシンとアイシン化工(株)の合併や人事制度の改定を行うなど、アイシンのフルモデルチェンジに向け様々な施策を実施してきました。
 こうした変化が激しく厳しい環境を、一人ひとりが正しく理解し、意識と行動を変革させていかなくては、真の競争力を築き上げることはできません。また、意識と行動を変えていくことが『企業の発展と従業員の幸せ』に繋がっていくものだと確信しています。アイシングループのすべての仲間が、“アイシングループで働けている喜び” を実感できるよう本年も組合活動を実践していきますので、引き続きのご理解・ご協力をよろしくお願いします。

「安心・安全な職場環境の実現に向けて」
 「安心・安全な職場環境の実現」を目指し様々な活動を進めていますが、災害発生状況はSTOP6災害も含め依然高止まり傾向にあり、災害発生要因の多くは、作業中の「焦り」や「不安全行動」が起因の“ルール不遵守”による災害となっています。安全確保に向けては、一人ひとりが災害を「出さない」、出させない」という強い意志を持ち、災害を起こさない・起こさせないためにも、ルールを守る大切さを敷地内で働くすべての仲間に伝えていくことが重要と考えています。
 今後も、労働組合主体の現場点検活動を行いながら、災害に繋がりかねない行動の撲滅や危険感受性の向上が図られるような啓発活動に取り組み、明るく元気に“いってきます”で一日が始まり、“ただいま”で一日が終わる幸せな生活が生涯続くように、取り組みを行っていきます。
 加えて、組合員の働き方に目を向けると「慢性的な高負荷職場」や「過度に人に偏った働き方」など、職場運営上の課題も散見されますので、ワークルール遵守を基本とし、適切な労働時間管理について注視していきます。

「環境変化に対応できる真に強い人・職場づくり」
 私たちを取り巻く環境が大きく変化する中、“環境変化に対応できる真に強い人・職場づくり”の実現に向け、『チャレンジする人・職場づくり』の活動を推進し3年目を迎えました。各支部労使一体で課題解決に向けた取り組みを進めてきたことにより一定の成果が出てきたと感じています。
 チャレンジとは一人ひとりが常に持ち続けているものであり、チャレンジに向けて何をするべきかを自らが主体的に考え行動に移していくことが重要です。今春の取り組みにおいても、賃金引き上げ要求や年間一時金の交渉と併せて、職場が抱える問題・課題の解析を行い、職場役員や組合員の皆さんとの対話を通じながら、職場で働くすべての仲間がより一層の意欲や活力を持って日々の業務に邁進できる環境の構築に向け、労使協議会などを通じて取り組みを進めてまいります。
 また、今年4月からは人事制度が改定されます。「プロ人材軸での職能資格基準の見直し」「事技職の職能資格統合および処遇見直し」「指導職の役職付与と役割明示」「再雇用の職務基準導入および処遇見直し(10月)」について、各見直し内容の運用実態を確認しながら、全員活躍を促進していきます。

「住みよい社会づくりに向けて」
 組合員の「生活の安心・安定の実現」や「将来不安の払拭」のためには、労働環境や労働条件を改善するだけでなく、税制や社会保障、地域の困りごとについても各級議員を通じて改善に繋げる活動も重要です。また、カーボンニュートラル実現に向け、自動車産業として適応していくためには、職場の一人ひとりが取り組みの重要性を認識し行動することに加えて、国政、県政、市政それぞれの議員を通じた働きかけを行い、スピード感を持って取り組むことが重要です。そのためには我々の代表を政治の場に送り出し、私たち働く者の声を代弁できる仲間の活躍が必要不可欠です。
 昨年、中間地方選挙(4月)碧南市議会議員選挙が行われ、アイシン組織内議員の「石川てるひこ」が見事6期目当選されました。組合員の皆様に於かれましては、様々な諸活動に対し、ご理解・ご協力ありがとうございました。
 今年7月には参議院議員選挙があり、全トヨタ労働組合連合会の組織内議員「いそざき哲史(3期目)」をアイシン労働組合は推薦決定しております。安心して暮らすことのできる社会の実現のため必ず議会の場へ送り出さなければなりません。これまでの皆さんのご協力に感謝するとともに、引き続きのご支援よろしくお願いいたします。

2025 年に向けて
 取り巻く環境が大きく変化し、厳しさが増す状況下で労働組合は、従来以上にカウンターパート機能を発揮していくとともに、組合活動の原点である『職場に軸足を置いた活動』を着実に実践していきます。また、一人ひとりが主体的に考え・行動し、全員活躍できるよう、みなさんの行動の後押しとなる活動を進めていきますので、ご理解・ご協力をよろしくお願いします。
 本年も安全と健康に十分留意され、組合員とご家族の皆様、また、アイシングループに集う全ての仲間にとって実り多き1年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

執行委員長 浜野 芳行 2025年1月吉日

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